自動車趣味から初心者まで、女性のための運転術〜運転美人になろう〜

運転美人になろうへようこそ!

 
どこで、どんな風に走っていても、スムーズであることを追求していると
運転に飽きることがありません。

 じつは、究極にスムーズなドライビングというのは、
最も速いドライビングでもあるんですね。


無駄な動きが無い。
クルマの持っている性能を使い切ることが出来るのは
全てを流れるように、ドライブした時なのです。

 F1などのモータスポーツでも、最も速い人は
最も、スムーズにドライブした人ですね。



 こうやって、スムーズでエレガントなドライビングを心がけていると
あるとき車酔いしやすかった友達が

「あなたの運転だけは、酔わないわ」

と言ってくれるかも知れませんよ。



これって、エレガントな走りの基本だと思いませんか?


運転美人になろう





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 滑らかであることに最大限の注意を払って、
でもその範囲でできるだけ速く走るように心がけていると、
スムーズで速いドライビングができるようになります。


運転している本人というのは、自分がやった操作の結果なので
そのあとに、どんな動きをクルマがするのかわかっているわけです。

なので、体もそれに備えています。
そのタイミングもずれません。

そのために、結構ラフな操作をしても本人はあまり気が付かないんですね。



 でも、ここで、運転美人を目指す貴女には
同乗している人にも快適に乗ってもらうように
感性を磨いてもらいたいと思います。

 同乗者にも急で予想のつかない動きが無いように

全ての動きはスムーズに、切れ目無く、流れるように。



 このスムーズドライビングは、これでもういい、というところが無い
のかも知れません。

 私も、今でも、「もっとスムーズにできるはず」と思って運転しています。

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 前回までで説明して来た、アクセル、ブレーキ、ハンドルの操作の方法も、
突き詰めればキモは一つなんです。


急激な挙動変化を与えないこと、

これだけです。


助手席に座っている人の頭に注意して下さい。

助手席のひとの頭が揺れないように運転して下さい。

アクセルを踏んだらガクッと後ろに、

ブレーキを踏んだらガクッと前に、

では急激な変化に同乗者は車酔いを起してしまいます。


または、紙コップ半分くらいの水を入れて、カップホルダーに置いてみる。


水がこぼれないように運転する。

あ、この方法は、紙コップに気を取られて事故になるといけないですから、

他の車がいない広い駐車場などでやるか、頭の中で想像して下さい。


 このように運転しても、決して遅くモタモタとした運転になるわけではありません。



滑らかであることに最大限の注意を払って、
でもその範囲でできるだけ速く走るように心がけていると、
スムーズで速いドライビングができるようになります。






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実際の路上でハンドルを切る時、切り始めはそおっと、
車が曲がり始めたら、必要なところまでスッと一定のスピードで切り必要な量だけ切ったら、
そこでグッとハンドルを押さえて切り角は一定のまま保持します。

 このときのハンドルの押さえ方ですが、コーナーの外側の手、
つまり左に曲がっていたら右手で1時ぐらいの位置を
グッと手のひらの小指側で前にぐっと押して押さえます。

決してハンドルは握らないように。

手のひらの小指側でハンドルを前に押すことだけでハンドルを保持して、
後の指は軽く絡ませるだけ、と言った感じです。

 このハンドルの持ち方は、手でハンドルを押すことで上半身も安定し、
速いスピードのコーナリングでもよけいな力がかからないので疲れが少ない方法です。
ぜひマスターして下さい。

 そして、どんなときでもハンドルを切るときに感じていてほしいことは、
ハンドルの先で地面を捕らえているタイヤのことです。

タイヤの、アスファルトに触れている面がググッとよじれている感じを
ハンドルの手応えから感じ取ってほしいのです。

「そんなのわかるわけ無い」と言ってしまったら、絶対にわかりません。

絶対にわかるんだから、感じ取るように意識を持って行くとすぐにわかるようになりますよ。








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その1から続きます。 

では、どんな操作方法がエレガントでよいのでしょうか?

基本は送りハンドルと言われる方法です。

右に曲がると仮定して、説明します。

 曲がり角が近づいて来てブレーキを踏みます。

と同時に「右手」で、ハンドルの頂点を持ちます。
左手はそのままの位置で(9時)滑らせながら右手でハンドルを引くようにして回します。

もし、右手が右膝の位置まで来る前にハンドルを切る量が間に合ってしまったのなら、
左手は10時から11時ぐらいの位置で手の掌でグッと前に押すようにして保持して下さい。

 もっと切らなければならなかったら、左手を7時か8時の位置まで下げて、
そこから左手で押し上げるようにして、切り足します。

その時同時に右手はハンドルの上の方へ左手を迎えにいくように滑らせながら持ち替えます。
上に行った右手で、また引き下げながら切り足し、左手は滑らせながら下の方に持ちかえる。

 これを繰り返して切っていきます。

戻すときはこの反対の動作をやって戻すことになります。
手の動きだけ見ると、両手が上に行ったり下に行ったりしているだけの動きになります。

 この方法の利点は、いつでも両手でハンドルを持っていることで、
丁寧で安定したハンドルさばきが可能になることです。

慣れると、とても運転しやすい方法だと思います。


その3に続きます。





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 ハンドル、ステアリングホイールと言うのが英語的には正しい言い方です。
なので、よくドラテクの本などには「ステアリング」と書いてあります。

 さて、教習所ではハンドルを持つときに
「10時10分の位置を持つように」と言われましたよね。これはこれで正しいです。

ですが私は、「9時15分」の位置をお勧めします。

え?3時45分じゃないの?なんていう寒いギャグはこの際置いといて、話を進めます。


 10時10分の位置は全く正しいのですが、手を少し上に持ち上げないとならないですね。

持ち上げた手をキープするために、ちょっとハンドルを握り込むことになります。
これは長い時間続けると疲れます。

9時15分の位置なら、たいていの車はそこにスポークがあり、
親指を軽く引っ掛けて手の位置をキープできます。
この方が楽です。余分な力も入りません。

この、「余分な力を使わない」と言うのが運転では、特にハンドル操作では結構重要だったりします。


 そして、ハンドルの回し方はどうしてますか?
これも教習所ではいわゆるクロスハンドと言う方法で操作しろ、と教わったと思うんです。

右に曲がるなら、
左手で押し上げて行き左手が右の真横つまり3時の位置に来たら
反対の9時の位置を右手で持ち今度は右手で引きながら回し、
3時の位置まで回したときに左手で9時の位置を持ち...
と言うことを繰り返してまわして行く方法ですね。

 教習所では、これ以外のやり方は間違いだとばかりの勢いで教えられましたが、
僕は個人的にはパーキングスピードや街の交差点を曲がるぐらいのスピードなら
要は回せれば回し方なんてなんでもいいと思います。

しかし、速度が高くなってくるとこの方法は適していないと思っています。


 では、どんな操作方法がエレガントでよいのでしょうか?


その2に続きます。








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さて、その3までは実はブレーキの強さと停止距離の感覚をつかむ練習で、
上手なブレーキはもういくつかコツがあります。

 貴女も過去の経験や、先ほどの練習の過程で気がついたかもしれませんが、
ガクッとブレーキを踏まれて、グーッと前の車のテールが近づいてくる、
「ぶつかるんじゃないか?」と言う気がして、足に思わず力が入る、

さらにグッと減速Gが強くなり、止まる...「ふう...」。

と言うのは、怖くて不快ですよね。


 ブレーキ練習中に最初が強すぎて余ってしまって、
最後にブレーキを緩めることになったときがありますよね。

そのときの方が運転している貴女も安心だったのでは?
同乗者はもっとそうでしょう。



 というわけで、エレガントなブレーキの掛け方です。

一言で言うと、いつブレーキをかけ始めたかわからないように始めて、
いつ完全に停止したのかわからないように止まる、
と言うことです。



 具体的にどうして行くかを説明します。

 ブレーキングはアクセルから足を離すところから始まります。
パッと足を離すとガクッとエンジンブレーキが効いてスムーズじゃありませんね。

離すときも踏み込むときと同じにスゥーっと言う感じで離します。


エンジンブレーキが効いて来たのを感じたら、ブレーキペダルに足を乗せ、
エンジンブレーキを助けるようなつもりでスーっと踏み込みます。

 減速Gが強まって来たら止まる目標点よりも5mくらい手前で止まる強さでブレーキをかけます。


目標点が近づいてきます。
ブレーキをだんだんと緩めて調節しながら、目標点に到達します。


止まる寸前にはかなりゆっくりになっていると思います。
完全に止まってしまう寸前に、スッとブレーキからちょっとだけ力を抜きます。

 車のノーズがスッと持ち上がるのを感じると同時に、
完全に停止したときの“カックン”が無く、停止したでしょう。



どうです?実にエレガントに止まれたでしょう?


同乗者が目隠しをしていたら、
いつブレーキをかけ始めて、いつ完全に停止したかわからないように、

これがポイントです。


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では、実際に練習してみましょう。

ブレーキも普段の運転の中で練習できますね。
赤信号で止まるたびに意識してみて下さい。

 前に赤信号が見えました。

ブレーキをかけ始めてからできるだけ一定の踏力、一定の減速Gで停止線まで行き、
ピタッと止まれるかに挑戦して下さい。


何度もやっているうちにだんだんとわかってくると思います。

最初は、弱すぎて止まり切れず、ブレーキを踏み足すことになったり、
強すぎて最後にブレーキを緩めることになるとおもいますが、
何回かやると「ああ、さっきよりは強くて、今よりは弱いんだな」
と言う感じでつかめてくると思います。


その4では、さらに上手なブレーキの練習をします。

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では、正しいブレーキの踏み方です。

 私は、教習所とは逆に、一発で決めるように踏んだ方がいいと思います。


止まろうと言う地点(停止線など)があったら、
そこに一定の強さでブレーキを踏み続け、
その地点にちょうど止まれるように、
速度と、減速Gの大きさと、停止に必要な距離、の関係を把握する練習をするべきだと思います。


 減速Gと言うのは、ブレーキをかけたときにググッと前に体が持っていかれる力のことで、
ブレーキを踏む力の強さとも言えるのですが、

 実際には車によってブレーキの重さには違いがあって、
「減速Gの大きさ」と言うのが正しいと思います。



 実際に貴女も、
ブレーキを踏んだときにはこの「減速G」でブレーキの強さを判断しているはずです。
他人の車やレンタカーなどに乗った時、
「この車は、ブレーキが軽い」とか「ブレーキが重い」とか感じた経験がありますよね。
それは、いつも踏んでいる力で期待した減速Gとの差で、そう感じるわけです。

ですから、減速Gに注意して練習しておけば車が変わったときにも戸惑わずに済むわけです。



その3から、練習の仕方をお話しします。

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ブレーキの踏み方について、教習所で習ったことと言えば、
「ポンピングブレーキ」ぐらいではないでしょうか?

 そのポンピングブレーキというのも、
減速するときにブレーキペダルをグッと一回踏んだら、ちょっと離し、
またグッと踏み込み、離して、また踏み込んで止まる、
と言った感じで、一回の減速を3回くらいに分けて行う、
と言った感じだったと記憶しています。

 これには、
「ブレーキロックを防ぐ」
「ブレーキランプを点滅させることで後続車に注意を促す」
と言った意味合いがあると教わったような気がします。


 が、実際問題、路上ではこんなことをしている人はいませんし、
何の意味も無いと感じている人がほとんどだろうと思います。

 そして、止まるまでに何度も踏み直す踏み方は、
同乗者にとっても大変に不快なものです。

発進、加速のときの逆で、首がガクガクと前に揺さぶられるからです。
車酔いの大きな原因の一つですね。



 それから、一度ブレーキをかけた後、
停止線や前の車が迫って来て、踏み足して止まる、と言う止まり方。
同乗者は怖い思いをしますし、最後にググッと止まって不快ですね。

貴女も誰かの車にパッセンジャーとして乗ったときに経験しているんじゃないでしょうか?

上手くなろうと言う意識の無い人は、
こういうことで同乗者を不快にしていると言うことに気がつかないのですね。



その2につづく